7月、福島県郡山市の小学校で、児童がいじめを受けけがをした問題について、市の教育委員会は「いじめ防止対策推進法」に基づく「重大事態」と認定し、品川市長は、問題について「真摯に取り組む」と述べました。

けがをした女子児童(TUFの取材に対し)「寝るとき夢にフラッシュバックで殴られる夢とかが出てきてしまい、あまり夜寝られない」

7月、郡山市の小学校で女子児童が同級生から足を複数回蹴られ、打撲などのけがをしました。関係者によると、女子児童は4月ごろから複数の児童による暴言を受けていたということです。また、暴行をきっかけに登校できなくなり、PTSD=心的外傷後ストレス障害の疑いもあるということです。

市の教育委員会は、診断書の内容などから、18日、「いじめ防止対策推進法」に基づく「重大事態」と認定しました。

郡山市教育委員会学校教育部・嶋忠夫部長「いじめ防止対策推進法の重大事態に該当するということで重大事態として今後調査を進める予定」

また、品川市長は、問題について「真摯に取り組む」と述べました。

郡山市・品川市長「今回起きた事象について真摯に受け止めて、市長として教育委員会の役割を十分果たせるように取り組む」

教育委員会は、9月上旬をめどに弁護士や医師など5人で構成される第三者委員会を設置して調査することにしています。

TUFの取材に対して女子児童の保護者は、「少し前進できるかもしれないが娘の大人に対する不信感が大きくなりすぎている」とコメントしています。