被爆80年にリニューアルが計画されている長崎原爆資料館の展示の方向性について専門的に議論する委員会が24日開かれ、「原爆投下に至った歴史」について話し合われました。

長崎市の長崎原爆資料館で開かれた「長崎原爆資料館運営審議会・小委員会」は原爆資料館の展示の方向性について歴史や核問題などの有識者7人でより専門的な議論を行う委員会です。

委員からは、「日本史の枠ではなく、世界史の中で日本の動きがわかる視点が必要」との意見や、「日本の加害の歴史と、原爆が投下された歴史のバランスをとった記述が大事」などの意見が挙がりました。

委員のひとり、長崎大学多文化社会学部 教授 西田充委員:
「来館者が大きな流れをくみ取って、理解して、なぜこういう風になったのか、今後どうすればいいのかっていうことをわかるような展示が必要で、原爆投下との関連で特に重要な事案を組み立てていくべき」

次回の委員会は、来月中旬以降に開かれる予定で、「原爆投下に至った歴史」の展示について、引き続き、議論されます。