台風10号 気象庁&欧米の進路予想は

台風10号 気象庁

25日午前3時、気象庁は南鳥島の近海で熱帯低気圧が台風10号になったと発表しました。

台風10号 アメリカ海軍

台風10号は北上して日本の東海上に進んだあと、その後は北海道の東の海上で東よりに向きを変える予想です。気象庁や欧米の予報機関の予想のいずれも、さほど発達しない予想となっていて、気象庁は30日には温帯低気圧に変わるとみています。

台風10号 ヨーロッパ中期予報センター

台風10号 アメリカ海洋大気庁

台風10号に関しては、海外の予報機関のアンサンブル予報の結果をみると進路はわりとそろっています。

9号と10号の間にある雲のまとまり 今後台風に?

気象衛星の画像を見ると、台風9号と10号の間にもう一つ雲がまとまりつつあるエリアが確認できます。これがどうなるか気になる方もいるかもしれません。

まだ天気図では熱帯低気圧としても解析はされていませんが、海外の予報機関の予想結果では、今後、熱帯低気圧となって北上することを示唆するデータもあります。

ヨーロッパ中期予報センターは、ある予想時刻の48時間以内に、その場所から300キロ以内を熱帯低気圧が通過する確率を公表しています。

28日21時の予想を見ると、フィリピンの東の海上で円状に確率が非常に高くなっているのが台風9号です。日本の東の海上へのびる確率が高くなっているエリアがありますがこれは台風10号です。

その2つの台風の間にもう一つ、確率が高くなり始めているエリアが確認できます。

9月1日21時の予想になると、日本の南の海上には、さらに確率が高くなったエリアが現れます。台風9号、10号とは別に、この海域に熱帯低気圧が発生する可能性があることを示しています。

まだ、かなり先の予想で大きな誤差を含んでいるため、必ず熱帯低気圧が発生するとは言えませんが、しばらくは日本の南の海上から目が離せない状況が続きそうです。