一度は諦めた夢 審判で甲子園目指す

そんな中、新たに審判の道に進む人も。今年、大学生になった仲村隆ノ輔さん(18)。

(仲村隆ノ輔さん)
「目標は130キロ以上投げることと21世紀枠で甲子園出場と思っていたんですけど」

高校時代はピッチャーとして甲子園を目指していましたが、去年夏の県大会では初戦で強豪校に敗退。大学でも野球を続けるつもりでしたが、肩の故障で全力投球ができなくなりました。

(仲村隆ノ輔さん)
「肩が上がらないというか痛くて。響く感じで。ほかのひとたちが全力で野球をしているのを見て、もどかしさはあります」

どうしても野球を諦めきれず、審判を志し、高野連の講習会に参加。ことし、正式に審判員に。人手不足のため、3日後には練習試合でデビューです。

(仲村隆ノ輔さん)
「結構緊張してます。ミスしたくないんで」

先輩の「審判の指導」にも熱がこもります。

(先輩の審判員)
「高齢の審判が増えるのは仕方ないですけど、若い年代に興味を持ってもらえるのは嬉しいですね」

選手の頃には果たせなかった夢を、審判で叶えたいといいます。

(仲村隆ノ輔さん)
「いまはまだ数をこなさなきゃですけど、練習試合重ねて、甲子園を目指せたらいいなと。甲子園に立てるもんなら立ちたいっすね」

名勝負には無くてはならない審判。なり手不足と高齢化が進む中、若い戦力に期待が集まっています。

「チャント!」2023年4月放送