物流の人手不足が予想される「2024年問題」。この問題に対応するため、大手コンビニが店舗への配送回数を減らす狙いで「冷凍おにぎり」の実験販売を始めました。
記者
「おにぎりが並んでいますが、あちらの冷凍コーナーには冷凍のおにぎりが並んでいます」
都内のローソン、きょうから「冷凍おにぎり」の実験販売が始まりました。具材は6種類、通常の商品と同じ価格帯ですが、賞味期限は4か月と非常に長持ちです。
ストック買いではなく、店で温めてすぐ食べることを想定しているそうですが、「冷凍」にするのはなぜなのでしょうか?
ローソン 商品本部 涌井和広 副本部長
「まず物流の2024年問題ですね」
物流業界ではトラック運転手の労働環境を改善するため、来年4月から残業時間の規制が強化されます。そのため、深刻な人手不足が懸念されているのです。
そこで、対策として打ち出されたのが、商品の配送回数を1日3回から2回に減らす取り組み。さらに今回、新たな一手として登場したのが「冷凍おにぎり」なのです。
冷凍した状態でたくさん運ぶことで配送回数の減少による「品薄」を防げるほか、賞味期限が長く、店でストックできるため、課題であった廃棄による「食品ロス」も少なくなります。
ローソン 商品本部 涌井和広 副本部長
「冷凍で届けて解凍して売るというパターンと、冷凍のまま売るというパターンが両立しながら変えていけると思ってます」
今後は弁当やパンなどの冷凍商品も増やしていく予定で、将来的に配送回数を1日1回以下に抑えることを目指すとしています。
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