■第19回世界陸上競技選手権大会 第3日(日本時間22日、ハンガリー・ブダペスト)

男子110mハードル準決勝で日本記録保持者の泉谷駿介(23、住友電工)が13秒16(‐0.2m)をマークし1着でゴール。決勝進出条件(2着以内プラス3着以下はタイム上位2人)を着順で満たし、日本人初の決勝進出を果たした。

フライングで仕切り直しとなったスタートだったが泉谷は冷静な表情だった。スタートから隣のレーンのD.ロバーツ(25、アメリカ)と競り合いながらテンポよく障害を越えた。ゴール直前でロバーツをかわし、13秒16で1着。五輪、世界陸上合わせて日本人初の決勝進出となった。

前日の予選で泉谷は13秒33をマーク。レース後には「バランスが悪いレースになってしまったので準決勝はそこを修正したい。まずはしっかり決勝を狙うというところで、メダルは狙えそうだったら狙う」と話していた。

泉谷は今季、日本選手権で自身の日本記録を更新する13秒04をマーク。世界のトップ選手が集うDLローザンヌで初出場ながら日本人男子初の優勝を飾っていて、日本人初の決勝進出、さらにはメダル獲得が期待されている。

救済処置をうけて準決勝に進出した横地大雅(22、TeamSSP)はレース中盤から厳しい表情を見せ、14秒93(‐0.2m)の最下位。ゴール後は腰のあたりを押さえて倒れ込み、苦悶の表情を浮かべた。元日本記録保持者の高山峻野(28、ゼンリン)は、13秒34(‐0.1m)の5着。決勝進出はならなかった。

決勝は準決勝の約1時間30分後に行われる。