■MLB エンゼルス 6ー9 レイズ ※延長10回タイブレーク(日本時間19日、エンゼル・スタジアム)
エンゼルスが本拠地で行われたレイズ戦で、延長タイブレークの末に敗れた。「2番・指名打者」で出場した大谷翔平(29)は、2回に自身2度目の満塁ホームランを放って一時4点リードとなったが、チームは追い越され無念の逆転負けを喫した。
この日大谷は5打数2安打、4打点で打率は.306から.308に上昇。打点は89をマークし、リーグトップ(92打点)のK.タッカー(26・アストロズ)、A・ガルシア(30・レンジャーズ)にあと3打点と迫った。チームは60勝63敗で借金は今季ワーストタイの3(ア・リーグ西地区4位)。
6-6の同点で迎えた10回タイブレーク、無死二塁スタートで9回から続投のC.エステベス(30)が自身の暴投と死球で一・三塁とすると、5番レイリーにタイムリーを浴び6-7と勝ち越しを許した。さらに2死一・三塁でJ.ローのタイムリーで6-8。代わったA.ループ(35)もタイムリーを許し6-9と突き放された。その裏の打線は3人で抑えられゲームセット。
20日はハリケーン「ヒラリー」の接近により、急きょダブルヘッダーが組まれる。
エンゼルスは初回に1点を先制され、直後の攻撃で1死から大谷がファーストへの鋭い打球を放ち、内野安打で出塁。2死で4番・M.ムスカタス(34)が左中間を破るタイムリー2ベースを放ちすぐさま同点に。大谷は一塁から長駆ホームイン。
2回は2死満塁の場面で大谷が、レイズ先発のE.ラミレス(33)のインコース高めの球を完璧に捉え、ライトスタンドへ43号満塁ホームランを放ち、5-1と勝ち越した。
だがエンゼルス先発のT.アンダーソン(33)が踏ん張れず、4回に連続タイムリーを浴び5-4と1点差に迫られると、5回の先頭打者に四球を与えたところで降板。2人目・J.ソリアーノ(24)は、5試合連続安打中の3番ラミレスに初球を弾き返されてタイムリーを許し、5-5と中盤で試合は振り出しに。
7回は4人目・レイナルド・ロペス(29)が、1死二塁で好調ラミレスに2打席連続のタイムリーを打たれ、5-6と勝ち越しを許した。
終盤で追う展開となった打線は、直後の7回、1死でこの日デビュー戦となったノーラン・シャヌエル(21)がメジャー初安打で出塁。続く大谷は2打席連続の空振り三振に倒れたが、相手バッテリーの暴投で2死二塁とすると、B.ドゥルーリー(30)がセンターへタイムリーを放ち、6-6と再び同点に追いついた。
9回はC.エステベス(30)が連続ヒットを許し無死一・三塁のピンチを招いたが、ラミレスを併殺打に仕留め、その間にサードランナーが本塁に向かったが、タッチアウトによりトリプルプレー。リプレー検証が行われたが、アウトの判定でスタジアムは大歓声に包まれた。
打線は9回裏、レイズのP.フェアバンクスを相手に、先頭打者が四球で出塁すると、盗塁を決め無死二塁に。1死でシャヌエルが投ゴロも野選によりオールセーフで一・二塁とサヨナラのチャンスに。ここで打席に立った大谷だが、落差のあるスライダーに3打席連続の空振り三振。続くドゥルーリーも遊ゴロで延長戦に突入した。