■第19回世界陸上競技選手権大会 第1日(日本時間19日、ハンガリー・ブダペスト)
男子3000m障害の予選に出場した東京五輪7位で日本記録保持者の三浦龍司(21、順大)が、予選3組で8分18秒73の4着。予選1組に出場し5着だった青木涼真(26、Honda)とともに、2003年パリ大会の岩水嘉孝以来、日本勢20年ぶりの決勝に進出した。決勝へは各組5着までが進む。
予選3組に登場した三浦は世界記録保持者のL.ギルマ(22、エチオピア)と同組となった。
スタートからスローペースのレースで中盤で様子を伺う三浦。最初の1000mを7番手につける。抜群のハードリングで徐々に前との差をつめ、一気に3~4番手でギルマの背中を追う。5着以降を引き離し余裕を持って8分18秒73の4番手でゴール。初の決勝進出を決めた。
レース後、三浦は「予選を突破することができたのでやっとスタートラインに立てたかなと思います。二人で(決勝に)臨めるってことでて心強いし、一緒に自分たちの目標、それぞれの目標が達成できるようにいきたい。表彰台、メダルってところを狙えるような走りをしたい」と入賞すれば日本人初となる決勝へ意気込んだ。
7月のアジア選手権を制し、予選1組を走った青木は、最後の障害を超えた時点で6位。ゴール直前で1人かわし5着に入り、8分20秒54の今季ベストで予選を突破した。レース後には「思っていたより体が動いてくれたのでトレーニング成果が出たのかな。5番をターゲットに、決勝進出を目標にしていたので目標達成できて良かった」と振り返った。
予選2組で初出場の砂田晟弥(21、プレス工業)は積極的に序盤から先頭に立つも、残り3周手前で他選手と接触し転倒。8分38秒59の11位で予選敗退となった。
決勝は23日午前4時42分から行われる。