インタビュー取材と数枚の写真だけをもとに…法廷画家の挑戦
106歳になっても鮮明に覚えている、1つ1つの場面。写真にも映像にも残されていない、箱石さんの心に刻まれた戦争の記憶。
その記憶を、絵にして伝えることができないか。そう考えた記者は、法廷画家の根本真一さん(83)を訪ねました。

法廷画家 根本真一さん
「背中に座布団をしょって…」
記者
「トマトの色とかもすごく、こう…」
法廷画家 根本真一さん
「黄色とか赤く…」

根本さんは40年以上にわたって、法廷内での裁判の様子や拘置所での面会など、カメラが入れない場所での取材を絵で記録してきました。
法廷画家 根本真一さん
「法廷画は法廷のありのままを描きますけどね。今回はお話を聞いて描くわけですから難しいですね。主観は入れないようにしても、よく理解しないとちゃんとした絵が描けない」
――根本さんご自身の戦争の記憶はありますか?

法廷画家 根本真一さん
「ありますね。子ども心に、飛行機が横たわっているというか、残骸を見た記憶があるんですけどね」
箱石さんのこれまでのインタビュー取材と、数枚の写真だけをもとに、戦争の記憶を描いてもらいました。

箱石シツイさん
「(絵を見ながら)あらぁ、ちょうどこんなふう。赤ちゃんね、うん。

B29が低空飛行してくるんですよね。急いで座布団を背負って、赤ちゃんを守ったの。自分がやられても、赤ちゃんだけは助けようと思って。赤ちゃんはあやしてくれていると思って、こうやって喜んでね。

飛行機が少し遠のいたと思って窓を開けてみると、それが落ちているんだもんね、ずっと向こうのほうに。あちこちドカーンドカーンと落ちる。花火のように、ぴらぴらと」














