世界共通デザインを変える?!京都ならではの黄色と茶の木材のコントラスト
ーーマクドナルドといえば、赤と黄色のシンボルカラーが効いていますよね。
日本マクドナルド 店舗開発本部 佐藤弘樹さん
「マクドナルドの外装は『Blade & Ribbon』という世界共通のデザインです。『ゴールデンアーチ』(M型の黄色いロゴ)をあしらった、道路から見える縦長の赤い板がBlade(剣)で、その周りに配置した白いラインがRibbon(リボン)。さらにエントランスには赤いひさしを、壁面にはアクセントとしてルーバーをつけるという決まりになっています」
ーー世界共通デザインがある一方で、京都では、市のガイドラインに「複数の色彩を使用する場合は、けばけばしいものにならないように」と記載されていますね。赤と黄色はその例に挙がっているほどで、組み合わせ不可。困ったんじゃないですか?
「確かに京都市では、色の規制が多いので苦労しました。
我々の店舗デザインにおいてはゴールデンアーチをいかに目立たせるかが重要です。やはり、黄色の背景は赤でないとコントラストをつけにくいですからね。
たとえば『五条桂店』(西京区)では結局、景観調和のため赤は使わず、ゴールデンアーチの後ろは国産木材のルーバー(隙間をあけて平行に並べた細長い板)にしました」
ーー黄色と茶の木材のコントラスト…京都市ならではの、相当イレギュラーな店舗ということでしょうか?
「ええ、本来このような店舗は実現できないはずなのです。とはいえ世界に展開しているグローバルブランドとしては、各地の法令を順守することもまた基本ですから、京都市の政策に従いながら地域に溶け込んだお店づくりをしています」

















