『中学生に棒高跳び指導』が元気の秘訣…しかし体力衰えを痛感

 83歳の滋基さんには元気の秘訣があります。滋基さんは元京都府1位の棒高跳び選手。毎週、母校のグラウンドを訪ねてボランティアで棒高跳びの指導をしています。若者との真剣な付き合いが、滋基さんが70年近く送り火を続けられた秘訣です。

 (指導を受ける中学生)「棒高跳び教えてもらって、京都府1位にまで持っていってもらってすごくありがたいですね」
 (指導を受ける中学生)「うちのおじいちゃんとおばあちゃんと比べて圧倒的に元気です。すごく元気で」
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 そんな元気な滋基さんですが、送り火引退を決意したのには、ある理由がありました。

 (今井滋基さん)「何十年って歩いていますからね、『気をつけなあかんな』って言うてんのに、そこですてーん!と後ろへひっくり返ってね。これはやっぱりだいぶ体力衰えているなと」

 去年、送り火を終えて下山する時、滋基さんは足を滑らせ転倒しました。体力の限界を感じた滋基さんは自ら引退を決意します。
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 兄と同じように送り火に取り組んできた弟・雅之さん(77)も今年限りでの引退を決意します。

 (弟 今井雅之さん)「おかげさまで体力的にはこの近辺の年齢まではなんとかもったと。ただ今年あたりがそろそろ限界に来ているんかなと」