前日の台風で足場は悪く 最後の送り火が迫る中…準備中に転倒
8月16日、点火当日の朝。
(今井滋基さん)「天候がちょっときょうはややこしいですけれど、まあ頑張ってやります」
午前8時。滋基さん兄弟と長男・次男もそろって集会所に打ち合わせに向かいます。
(保存会の会長)「70年くらいこの行事に携わっている方お2人、今年をもってご定年」
(今井滋基さん)「おかげさまでこの通り元気できょうを迎えております。これも皆さん方の絶大なご協力の賜物と思いますけれども、次の後始末までできれば無事務めて引退させていただきます。どうもありがとうございました」
標高約100mの曼荼羅山は荷物を抱えて登るのも一苦労な急斜面ですが、前日の台風で足場も悪くなっています。
(長男 今井康晴さん)「毎年やらせてもらってますけどね、慣れているとはいえ毎年きついですよ」
点火まで残りわずか。しかし、滋基さんの姿が見当たりません。
(長男 今井康晴さん)「お昼に(滋基さんが)つまずいてしまいまして、周りのみんなも心配する感じがありまして。足場がきょう本当に悪いんですよ、やっぱり。夜見えなくもなりますし、断念を決めたんです」
滋基さんは残念ながら準備中に曼荼羅山で転倒してしまったのです。滋基さんは最後の送り火にもかかわらず曼荼羅山に登ることを断念しました。