屋敷さんにもう一つの見どころも聞いてみました。

(屋敷さん)
「鬼ヶ城大仕掛けというのがあるんですよ」

(嶋佐さん)
「鬼ヶ城」

(屋敷さん)
「世界遺産の鬼ヶ城というのがあるんですよ。普通の花火は上がって空で爆発するんだけど、鬼ヶ城らへんですごい爆発をしたりとか、放射状に出たりとか、普通の花火ではないタイプの花火がクライマックスで畳みかけてくるんですよ」

世界遺産の鬼ヶ城は、大地震で隆起した岩場が熊野灘の荒波に削られてできた国の天然記念物でもある名勝。長さ約1キロの間に、大小無数の洞窟が階段状に並んでいます。

花火が破裂した音は、この岩場で反響し、浜中にごう音が鳴り響くだけでなく見物客の体を振動させるのです。

(屋敷さん)
「浜で見たら、クラブのスピーカーが目の前にあるみたいで、火の粉が落ちてくるんじゃないか、という感じ」

(嶋佐さん)
「それはすごいな、それは見てみたいな」

(屋敷さん)
「見て欲しい一回」

4年ぶりに本来の姿に戻って開催される2023年の熊野大花火大会は、台風による延期を乗り越えて8月22日(火)に開催されます。