新型コロナからの回復で競争が激しさを増すホテル業界。こうした中、ホテルなどの不動産を“持たない経営”で勝負に挑む企業を取材しました。
東京タワーを望む庭園が人気のホテル。浴衣での夕涼みを楽しもうと、多くの客で賑わっていました。
「自然を感じながら東京タワーを見られるのがいい」
実はこの施設、「プリンス」の名前がついていますが、運営企業の親会社「西武ホールディングス」はホテルを保有していません。なぜでしょうか。
「西武」のトップ、後藤会長はコロナがきっかけだったと話します。
西武HD 後藤高志会長
「コロナ前はホテルの所有と運営を一体として経営していると、これはこれで大変、我々にとって良いビジネスモデルだったが、コロナ禍で資産を持ってるというリスクが顕在化した」
西武はこれまで、不動産を保有しながらホテル事業を行ってきましたが、業績の悪化で昨年度に26の施設を売却。運営だけに特化する“持たない経営”に舵を切りました。
不動産を“持たない経営”は固定費を抑えられるなどのメリットがあります。その反面、ホテル運営そのもので稼ぐ必要があり、実力が試されるビジネスモデルです。
ブルガリホテル東京 田中雄司総支配人
「東京駅という所の目の前にあるという、これがすごく大きいところ」
ホテル業界はいま、新型コロナからの回復に沸いています。
4月に東京駅の目の前にオープンした「ブルガリホテル東京」。アメリカの「マリオット・インターナショナル」の系列ブランドで、1泊25万円からのラグジュアリーホテルです。
5月に新宿・歌舞伎町に開業したこちらのホテルには1泊300万円を超える部屋も。
こうした中、先月、「西武」も動きました。
記者
「こちらのホテル、先日、運営がハイアットリージェンシーからグランドプリンスホテルに切り替わりました」
大阪で外資系の「ハイアットリージェンシー」から運営を獲得。ホテルの運営が評価された形ですが、不動産を「持たない」だけに、逆に奪われるリスクもあります。
西武HD 後藤高志会長
「新たなサービスを提供する中で、それに見合った料金をいただく。つまり、お客様の満足度を高め、従業員の働きがいを高め、アセット(ホテルの)オーナーの満足度も高めていく」
ホテル業界の熾烈な競争が続きます。
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