夏の風物詩「盛岡舟っこ流し」が16日に岩手県盛岡市で行われ、訪れた人が送り盆の伝統行事を眺めました。

「盛岡舟っこ流し」は新型コロナの影響で2年間中断し、去年3年ぶりに再開しました。明治橋そばの河川敷には、仙北や南大通の町内会などが工夫を凝らして手作りした舟が10隻が並びました。約300年前から続く伝統行事で、竜の形をした舟に装飾を施し火をつけて川に流し先祖の霊の供養や無病息災を祈ります。日が傾き始めたころ男衆が明治橋上流に集められた舟っこをかついで川に浮かべたあと、火をつけて大きな音を立てて燃える舟っこを引いて、川下へと運んでいました。

(訪れた人は)
「爆竹の音だったり、花火のヒューという音だったり、夏を感じる音です」

会場を訪れた人たちは、きれいに燃え上がる舟っこを写真に収めるなどして夏の終わりのひと時を過ごしていました。午後7時からは花火大会も行われる予定です。