「3・2・1、点火!」
合図とともに、明るい光が湖面を照らします。
岸から沖に向かって適度な風が吹く、最高のコンディション。
プログラム前半の「競技花火」は、10社の煙火店がそれぞれ趣向を凝らした花火で観衆を魅了します。

後半は、音楽に合わせて打ちあがる大迫力のスターマイン!
振動と音が周囲の山に跳ね返り、光とともに会場を包み込みます。
一方、本部の「指揮台」には、真剣な表情で大会を見つめる花火班の姿が。
進行を確認しながら、湖上の仲間に指示を送り続けます。
目の前の光景に、見とれている暇はありません。
大会もいよいよクライマックスに差し掛かり、次は、最大の見せ場「水上大スターマイン」。

花火班 原路夫さん:
「指揮台から点火船、ランス(安全確認用の発炎筒)を準備して大きく回せ。ランス確認して」
「南確認。北確認」
「OK、そのまま待機」
花火班にも、緊張感が高まります。
「5秒前、4、3、2、1、点火!」「よし、入ったな!」
「3・4・5…おっしゃ!」

半円状に花火が広がり、湖上を染め上げます。
およそ2時間。
心配された台風の影響もなく、大会は、大盛況で幕を閉じました。
花火班 原路夫さん:
「ありがとうございます!(どうでしたか?)よかったです、いい花火でした。天気も良くて、感動してもらえたと思います」

諏訪市から:
「感動しています。色がいろいろあって、花火師さんの努力だなと」
箕輪町から:
「すごい振動で、花火のすごさはここだな!っていうのがありました」
子ども:
「楽しかった!こんな(大きさ)」
松本市から:
「この子なんて、前(の開催時)保育園だったんで、やっと見れるようになってうれしかったですね。家族との思い出がまた増えたので」
4年ぶりに戻った、“諏訪湖の夏”。
鮮やかなきらめきが、人々の心も照らしました。