60代女性の自宅電話に「あなたは年金を多く払い過ぎている。どこの口座に振り込めばいいか」などの電話があり、合わせて約147万円をだまし取られる詐欺の被害にあっていたことが15日わかりました。
警察によりますと、今月5日、富山県南砺市に住む60代女性の自宅の電話に「年金機構のサカモト」を名乗る男から電話があり「あなたは年金を多く払い過ぎている。3万7310円を返金したい。どこの口座に振り込めばいいか」などと言ってきました。
60代女性が金融機関名と携帯電話の番号を伝えると、その金融機関の「トウジョウ」と名乗る男から携帯に電話がかかってきました。
トウジョウと名乗る男は「口座にお金を振り込むので通帳、キャッシュカードを持って最寄りの金融機関のATMに向かってほしい」などと指示してきました。
60代女性は指示に従い、ATMからトウジョウに電話連絡、男の指示で操作しましたが「不都合が出た。他の銀行のキャッシュカードはあるか」どと言われ、男に言われるままATMを操作、複数回にわたり指定された口座に合計147万1360円を振り込みました。
その後、60代女性が通帳を確認したところで、他人名義の口座に現金を振り込んだことに気付き、警察に届け出て詐欺の被害にあったことがわかりました。
警察は、官公庁や金融機関の職員を名乗り「あなたに還付金がある」「ATMで手続きができる」などと言うのは詐欺の手口であるとして、このような電話があれば、電話を一旦切り、電話帳などで調べた代表電話にかけ直すよう呼びかけています。