台風の接近に伴うフェーン現象で、新潟県内は15日も40℃に迫る猛烈な暑さとなりました。最高気温は長岡市寺泊で39.6℃、長岡市で『観測史上最高タイ』となる39.4℃、上越市大潟で39.0℃を観測。この暑さと水不足に悲鳴を上げているのが農家です。


新潟県南魚沼市ではコメ作りで一番水が必要な出穂期を迎える中、高温と、雨が降らないことによる『水不足』で、コメの品質への影響を心配しています。

【南魚沼市の農家は】
「朝から午後2時、3時まで、ずっと水が足りない。(雨が降らない?)全然降らない」

こうした中、水を確保しようと新潟県南魚沼市の一部の地域で活用されているのが、この『消雪パイプ』です。冬の間、雪を融かすために使われる地下水を発電機でくみ上げて、水の足りない田んぼへと届けます。

【記者リポート】
「発電機を使ってくみ上げられた地下水は、このように側溝に流れ込み、農業用の用水路を通って、田んぼを潤すということです」

農業用の水が足りずに消雪パイプのための地下水から水を取るのは、2018年以来5年ぶり。地下水の利用にかかる電気代や発電機の燃料代などは、新潟県南魚沼市の補助金の対象になるということです。


新潟県内では16日、上越・中越と佐渡で雨が降る予想ですが水不足解消となるでしょうか?