台湾に寄与した重要人物として現地での再評価が進む
その中村地平の足跡をたどるドキュメンタリー映画の撮影が去年4月、宮崎市で始まりました。
手がけているのは、宮崎市の美術家、小松孝英さんら有志でつくるグループ「日州ドキュメンタリー」です。

今回、中村地平に注目した理由について小松さんは…
(映画の脚本・監督を務める小松孝英さん)
「台湾原住民族は、戦前、階級社会のなかで、一番下にいた人たちの側に立った、彼らの文化とかそういったものを中村地平が小説で日本に伝えていて・・・」

地平は、台湾の少数民族による日本への反乱を描いた小説『霧の蛮社』など、当時では珍しく、少数民族に光を当てた作品を発表。
現在、台湾に寄与した重要人物として現地での再評価が進んでいます。

(映画の脚本・監督を務める小松孝英さん)
「そこに目を向ける人が少ない時代で同化政策だったり、いろいろ国の政策もある中で、その文化をやっぱり伝えてたのはすごい評価が高いとこですね」
