宮崎市出身の小説家で昭和の文壇で活躍した中村地平に注目します。
このほど、地平が戦時中に疎開していた妻にあてた手紙が見つかりました。そこには家族への思いがつづられていました。

北の太宰、南の地平

昭和の文壇で活躍した宮崎市出身の小説家、中村地平。
中学時代、台湾小説に憧れ、日本統治下時代の台湾の高校へ入学し、県出身の画家塩月桃甫に学びました。

その後、東京帝国大学に入学し、文壇デビュー。
北の太宰、南の地平と言われ、芥川賞候補に3回ノミネートされるなど、「南方文学」の作風で注目を集めました。