「津波が来た時、誰と逃げるのか先生にも聞いてほしい」
津波で大川小にいた妹や家族を亡くした只野さん、子どもたちに校舎を案内し、かつての学校の賑わいや思い出、また、津波の恐ろしさについて伝えました。
只野哲也さん:
「天井に津波の跡がついていたよね。こことあそこが一直線につながる。津波の水がここ一面にあった」
訪れた子ども:
「じゃあ、あそこらへんにいれば大丈夫たったの?」

只野哲也さん:
「そう。亡くなった友達が行っていれば助かった場所にみんなで行ってみよう」

あの日、本当は逃げたかった裏山で、只野さんは当時小学5年生だった自身の経験を語りました。
只野哲也さん:
「てっちゃんは友達と一緒に逃げたけどそこで津波に飲まれて、逃げるときに78人子どもたちがいたけど74人の子どもたちが流されて犠牲になってしまいました。地震が起きて津波が来るときにどういう風に誰と一緒に逃げるか小学校の先生にも聞いてもらいたい」

語り部を終えた後、大川小の敷地に紙灯ろうが並べられました。