欧米モデルも本州直撃が多数 やや西寄りに予想が変化
気象庁の進路予想で示される予報円は「その時間に台風の中心が入る確率が70%の円」です。5日先の予報円は東日本から中国地方までが含まれる大きな円となっていますが、全体的に西寄りへと変わりましたが予報円は非常に大きくなっています。そのあたりを海外予報機関の予想データなども参考にみていきます。
台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行っています。数値予報で計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。
ヨーロッパ中期予報センター(11日午後3時予想)

ヨーロッパモデルのアンサンブル予想結果(132時間先まで)を見ると、個別の予想結果である一つ一つのラインが西日本から東日本までバラツキがあることがわかります。予報円の大きさはこうした予想のブレ幅が反映されています。
アメリカ海洋大気庁(11日午後3時予想)

アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報(240時間先まで)も進路予想のバラツキは大きいですが、大まかな傾向はヨーロッパモデルと変わりません。こちらも西よりを進むラインが増えてきています。

気象庁や海外の予想をみるとまだブレ幅が大きい進路予想ですが、それでもお盆の時期に強い勢力で西日本~東日本の本州のどこかを直撃するという傾向はそろっています。
大雨や暴風など大荒れの天気が予想されるほか、お盆休みと重なるため交通機関にも大きな影響が出るおそれがあります。今後の最新情報に注意してください。