“一等地”をどう活用する?民間事業者を募集するも…

新潟県三条市と燕市は2021年、この土地を民間の事業者に整備を委託しようと“ある制度”の利用を決めました。

三条市役所建設課 大坂市郎 課長補佐

【三条市役所建設課 大坂市郎 課長補佐】
「Park-PFIでの活用整備をやろうということで動き出しまして、広域交流拠点づくりという中で、にぎわいを創出する。あのエリアがにぎやかになるような施設、景観を備えた公園ということで考えておりました」

Park-PFIとは、公園で民間事業者がカフェや売店などの施設を運営し、その収益を活用して、公園を整備する制度です。この制度によって公園管理者である三条市と燕市は公園の整備や管理にかかる財政負担などが軽減されます。

また民間事業者は公園の整備費と維持管理費を負担しますが、市の土地を無料で借りられ、店の雰囲気にあった空間づくりが可能となるメリットがあります。しかし…

【三条市役所建設課 大坂市郎 課長補佐】
「1回目の公募期間が、一番(新型ウイルスの)波が大きかった言われている頃と重なってしまって、当初興味を示していただいた企業の方もなかなかテナントが集まらなかったとか、出店者が見込めなかったとか…」

2021年8月からおよそ2カ月間公募しましたが、ウイルス禍が影響し手を挙げる事業者は出てこなかったといいます。

そこで去年12月、2回目の公募内容を発表。1回目の公募では公園の管理実績を求めていたところを、今回は協力会社に実績があれば応募可能とするなど条件の一部を緩和しました。今年5月中旬から6月下旬までのおよそ1か月、応募書類を受け付けたのですが、それでも事業者は見つかりませんでした。

【三条市役所建設課 大坂市郎 課長補佐】
「あくまでも公園がメインという中で、テナントなり集客施設っていうところをできる面積が限られてくるというところで、必然的に収入収益があまり多くならなかったかなという想像はします」

この土地の活用法は、いまだ不透明な状態です。

【三条市役所建設課 大坂市郎 課長補佐】
「燕市と話をして、皆さんから使って頂けて喜んで頂けるような公園を早く整備できるようになればいいかなと思っています」