震災3か月後に映画の上映を再開

2011年3月11日、東日本大震災が発生。石巻市の市街地も津波で大きな被害を受けました。

矢口さん:
「街のありようを見てかつて過ごした場所をみて心が痛むというか、どうしようかなと」

地元の変わり果てた姿に誰もが心を打ちひしがれたあの時、唯一、市街地に残っていた「日活パール劇場」は、震災からわずか3カ月後に映画の上映を再開しました。

阿部さん:
「映画館自体も被災したのに、すぐに映画の灯は絶やしてはいけないという言葉ですぐに映画の上映を再開した。それって被災地の人の心に寄りそう活動だなって思った」

2017年、その「日活パール劇場」は、建物の老朽化や館長が亡くなったことなどから、閉館を余儀なくされてしまいます。