専門家「日中関係は政治的に過去最悪」
加藤キャスター:
いまの日中関係について見ていきたいと思います。
2023年は、日中平和友好条約が締結されて45周年ということなんですが、これに関連するイベントは、ほぼゼロの状態だということです。富坂教授によりますと、「日中関係は政治的に過去最悪だ」ということです。

また、両者の間に課題としてあるのが、早ければ8月末に迫っている、福島第1原発の処理水の海洋放出問題。
そんな中、富坂教授は、「台湾問題というのは、いま最も大きな課題で、発言にはとても敏感になっている」ということなんです。
一方、中国政府は10日、日本への団体旅行を、約3年半ぶりに解禁しました。2月から、海外への団体旅行は解禁されていたんですが、水際対策を強化していた日本や韓国などの国は含まれていませんでした。
6月時点で、日本を訪れる中国人の数は、コロナ前の4分の1程度に減っていましたから、この数が増えることが期待されています。

井上キャスター:
隣国とうまくやっていかなければいけない部分と、毅然とした対応を取らなければいけない部分は、政治の難しさであり、醍醐味。
星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
中国はいま、経済があまり芳しくなく、いろんな手を打ちたいので、日本に対する期待は強いと思います。日本も協力できる部分は協力するけども、協力できないものはきちんと明確に打ち出すということが大事だと思いますね。
井上キャスター:
ウクライナ情勢もありますので、中国がああいったことに近づくことを止めなければいけない。でも隣国として、ある程度は手をつながなければいけないところもある。
星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
アメリカとの関係もありますしね。