近年、夏場に大雨被害に見舞われている青森県の下北地方で、万が一の際、観光客の身の安全を図ろうと宿泊施設にハザードマップが配られました。

被災想定区域や避難場所などが記載されたハザードマップを配ったのは、下北地方の各自治体です。このうち、むつ市の薬研温泉郷にある薬研荘では市の職員が旅館の関係者にハザードマップを手渡しました。下北地方では、一昨年と去年いずれも8月に豪雨災害が発生していて、薬研温泉郷では一昨年、付近の道路が土砂崩れで寸断し、一時孤立状態となりました。こうしたことを踏まえ宿泊施設では、マップを基に避難のための情報などを宿泊者に説明するということです。

※むつ市防災安全課 山本佑輔さん
「配布することで、防災意識の向上、自分の命を守る行動を大事してもらいたいと思います」
※薬研荘 原早苗子さん
「遠くから来た人たちは、ここの地形とか道路状況はわからない。そのためにもこのハザードマップを置いて皆さんに活用してもらいたい」

下北地方の各自治体では8月14日までに75の宿泊施設へハザードマップを配布する予定です。