自信がない、人の気持ちがよく分からない…子どもたちが抱える悩みの解決策のひとつとして、県が教育現場に導入しようとしているのが「アートの力」です。
夏休み直前、軽井沢町の東部小学校で少し変わった授業が開かれました。
授業に取り入れたのは「アートの手法」。
演劇やダンスを応用したワークショップを通じて、表現やコミュニケーションの力、チームワークを高めるねらいです。
地元で表現のワークショップを開くアーティストなどを講師に迎え、この日、子どもたちが挑戦したのは「人間写真」です。
講師: 「15番のチームの人、お題を今からお渡ししますよ」
グループごとにテーマが与えられ、それぞれの児童が仲間と相談しながら、その言葉をあらわすようなポーズを考えます。
「えー待ってどうしよう」 「それではシャッターを切りたいと思います。3、2、1、カシャ なんだなんだ?」

合図でピタッと体を止めて、そのチームが何を表現しているかを、ほかのチームが当てるゲームです。
「わかんない。誰かにちょっと聞いてみる?」 「どういう気持ちですか?食べられる」
同じ言葉でもそこから何を連想するかは人それぞれ。
自由な発想力や、人が何を考えているかを読み取る力を引き出すために、「表現に正解はない」ということを大切にしています。

小学生: 「みんなで協力できたらから楽しかった」 「友達とか増えそうだなって思いました」 「皆が分かってくれたみたいな顔してくれてすごいうれしかった」 「自分と考えてることが違う人もいるっていうこときょう分かったから、決めつけない方がいいかなって思います」