病気のつらさは「周りからの偏見」
パソコンで文字を打つのも一苦労です。
「ガチャガチャッ」

福永さん「打ちたい文が打てない難しさがある。受け入れながらやっています」
福永さんを悩まし続けるトゥレット症。
郡山市にある星ヶ丘病院の大野医師は、彼女の主治医を務めています。
星ヶ丘病院・大野望診療部長「大脳の基底核(神経細胞の集まり)にあるドーパミンの神経系の異常ではないかと言われている。(ここ2~3年で)350~360人の患者さんを診ているが、彼女だけなので珍しい病気だと思う」

井上アナ「トゥレット症には治療法はあるんですか?」
星ヶ丘病院・大野望診療部長「完全に治す治療は残念ながら今のところ無いと言われている」
福永さんに、症状が出始めたのは小学2年生の頃。その後、中学1年生の時に「トゥレット症」と診断されました。
福永さん「やっぱり(病気だと)分からないで、みんなの前で笑われてしまうことが結構あった。闘いの始まりという感じでした。誰も(病気のことを)分かる人もいない。症状が次から次へと出て、自分でも本当にわけが分からなかった。」
この病気の辛さは「周りからの偏見」だと訴える福永さん。特にバスを利用するときにその辛さを感じると言います。
福永さん「なるべく後ろの方に座っているが、それでも(症状が出ると)見られてしまう。すごく辛いし悔しいし『病気なんだよ、これは』と声を大にして言いたい」
