「トゥレット症」という難病をご存じでしょうか。この病気は、自分の意思に反して突然声が出たり、自分の動きを制御できなくなったりする特殊な症状が出ます。今回、患者の女性を取材しました。彼女が訴えるのは「温かい無視」です。

福島県郡山市で事務職員として働く福永美桜さん(仮名・36)。数十秒に1度、その症状は現れます。

「オウッ」

出そうと思っていないのに、突如出るうめき声。自分の意思で、自分の体の動きを抑えることはできません。

彼女は、難病「トゥレット症」と闘っています。

井上和樹アナウンサー「今歩いているときに前のめりになりましたが、これも症状の1つですか?」
福永さん「これも症状の1つです。転んでしまう時もある。」

急に体がけいれんしたように動く症状は「運動チック」

声や言葉が突然出てしまう症状は「音声チック」と呼ばれます。

この2つの症状が1年以上続くと「トゥレット症」と診断されます。

福永さんの症状は、仕事の際、大きな障害に…。

「ガチャッ」

福永さん「電卓を叩くのはやっぱりどうしても体が動くので、間違えたり最初からやり直したりする」