台風6号九州南部暴風域に 避難指示も

小川彩佳キャスター:
宮崎県都城市では、喜入キャスターが取材を続けています。
喜入キャスター:
都城市は7日から状況が大きく変わりました。7日は雨が中心でしたが、8日は強い風を伴うようになりました。現在も強い風が吹いています。
この風は車に乗っていると車を揺らすような、室内にいても窓ガラスが揺れてかなりの音がします。そして雨は、8日は特に午後4時以降、嵐のような雨が降っています。視界が悪くなるような大雨で、災害の危険度が高まっているところもあります。最新の情報を確認し、行動に移すようにしてください。
こういった嵐のような時間帯が今日はずっと続いています。都城市は8日午後2時に避難指示が出されました。日中に取材したこちらの避難所も、避難される方が増えているようで現在20人以上の方が避難をしています。
懸念されているのが避難の長期化です。中には最低2泊は覚悟している、という方もいらっしゃいました。
9日以降も、こうした大雨が続く予報となっています。
今回初めて避難所に避難をしたという方もいらっしゃいました。周りに人がいて、心のリラックスにも繋がっている、という話もされていました。どうぞ早めの備えを、そして避難をお願いします。
台風6号九州南部暴風域に 最接近の鹿児島は
小川キャスター:
続いては暴風域に入っています、鹿児島県枕崎市から中継で伝えてもらいます。
坂元楓 記者:
鹿児島県枕崎市です。夜になり風速25m以上の暴風域に入りました。雨も勢いを増し、暴風雨に乗って横殴りで吹き付けています。

こちらは海に面した高台のホテルの3階です。窓はこのように雨や風に備えようと、タオルで隙間を塞いでビニールで覆ってありますが、それでも室内までゴォーという風の音が聞こえます。
鹿児島県内ではおよそ100万人に避難指示と高齢者等避難の情報が出されていて、枕崎市でも全域に避難指示が出ています。
街は人も車もほとんど通らず、シャッターの上に土のうを積んで備えている店もありました。九州南部と奄美地方では9日夜にかけて、九州北部では8日夜から10日午前中にかけて線状降水帯が発生する恐れがあり、厳重な警戒が必要です。
欠航・運休相次ぐ 交通に乱れ

小川キャスター:
続いて台風6号による交通への影響です。
【日本航空】9日
福岡空港や熊本空港を発着する便を中心に246便が欠航→2万5000人に影響
【全日空】9日
宮崎空港を発着する便を中心に96便の欠航
【九州新幹線】9日
熊本〜鹿児島中央間で始発以降の運休
【山陽新幹線】9日
午後9時以降、広島〜博多間など3本の運転をとりやめ