「2泊3日のはずが滞在12日」九州南部が暴風域

8日夜には、九州南部が暴風域に入りました。猛烈な雨と風が吹きつけた鹿児島県の屋久島では、最大瞬間風速30.4mを観測しました。県の雨量計では8日午後2時までの1時間に84ミリの猛烈な雨が降りました。

台風6号の暴風域に入って4日目となった奄美大島では影響が長期化しています。台風の影響で奄美大島に足止めされている人がいます。

アトリエスカイ 河島賢明さん:
「もともと奄美自体は2泊3日の予定が、こんなに十何日も“閉じ込められる”じゃないけど、どうすることもできない、というのが初めてで、こんなに無力なんだなっていうのは感じました」

河島さんは7月28日、福岡からトラックで和太鼓を運び、その後、鹿児島の港からフェリーで奄美大島に入りました。和太鼓は福岡の高校が奄美大島で開催される「全国高校総合文化祭」で演奏するためのものです。

そして、文化祭終了後の8月1日、河島さんは再びフェリーに和太鼓を積み福岡に戻る予定でした。ところが、台風の影響でフェリーが出航できなくなり、12日間島にとどまり続けているのです。

河島さん:
「ずっと、1日から8日まで、(フェリーを)何度も予約をしてはキャンセル、予約をしてはキャンセルっていう状況。やっと11日の夜のフェリーで鹿児島に帰る、という予約が取れてる状況です」

これは8日午後1時ごろ、河島さんが撮影した奄美大島にあるスーパーの様子です。食品売り場の棚はほぼ空の状態です。

河島さん:
「買い出しに行って、ほとんどスーパーも物がなくて、カップラーメンとか買ってたやつを食べてたんですけどもなくなったので、4日前ぐらいから、少しずつみんなに買ってたお土産とかを食べ始めてます」

河島さんは普段は太鼓の運搬に加え、演奏の指導も行っています。そのため、河島さんが島に足止めされることで、生徒への指導ができなくなっているといいます。

河島さん:
「自分が関わってる高校とかの和太鼓部の合宿を毎年夏休みにやるんですけど、その合宿が自分がついていけないからできなくなって、中止になってしまったりとか、一番つらいですよね」

今後、台風6号は九州の西の海上を進む予想です。九州では発達した雨雲がかかり、線状降水帯が発生する恐れもあり、厳重な警戒が必要です。

お盆に影響のおそれ 新たに台風7号本州へ

一方、東京都心は最高気温が35.9度まで上がり、2023年17回目の猛暑日を観測、過去最多を更新しました。

こうしたなか気になるのが、8日に南鳥島の近海に発生した台風7号の動きです。今後、発達しながら北上し、お盆期間中の日本列島に影響を及ぼす恐れがあります。

大学生:
「今週末北海道の方に帰省するんですけど、台風来るんだったらいろいろ考え直さなきゃいけないなって」
親子:
「観光で京都に行くくらいですかね」
「台風が来てるからキャンセルしようか、どうしようか迷ってます」