政府は「マイナンバー総点検」の中間報告を公表し、マイナ保険証が別人の情報と紐付けられるミスが新たに1069件あったと発表しました。

エクセルデータのコピペ失敗など、自治体での人為的ミス発覚

小川彩佳キャスター:
これまで確認されている、マイナ保険証の紐付けの誤りは7372件でした。

こうしたなか、政府は8日にマイナンバー総点検の中間報告を公表し、新たな紐付けの誤りが1069件あったことがわかりました。

山本恵里伽キャスター:
その中間報告について具体的にみていきます。

まず、マイナンバーカードと今の保険証を一体化させたマイナ保険証に関してです。先ほどもあったように、他人の情報が登録されたケースは新たに1069件確認されました。うち5件は薬の情報などが閲覧されたということです。

そして公務員などの共済年金については、マイナンバーの紐付けの誤りが118件判明しました。

さらに障がい者手帳に関して、調査した自治体のうち約2割が、紐付け作業が不適切だったことがわかりました。それ以外の自治体でも、人為的なミスが発覚しているということです。

そのミスの一つについて、河野大臣は「エクセルのデータをコピーする時にコピペ先で一行ずれてしまった」と話しています。

こうしたことから、紐付けの正確性が強く懸念されるとして、全ての自治体で障がい者手帳の総点検を行うと発表しました。