台風6号は北上し、九州地方に接近しています。さらに8日、台風7号が発生しました。この“ダブル台風”の今後の進路は?影響はどこまで広がるのか?気象予報士が解説します。
台風6号は“自転車並み”のスピード 長期間、大雨となるおそれ

小笠原亘キャスター:
今後の台風6号はどのような進路をたどっていくのでしょうか。
広瀬駿 気象予報士:
台風6号は自転車で走っているくらいのゆっくりとしたスピード感で九州の西の海上を9日に北上していく見込みです。
九州に上陸しないとしても油断はしないでください。広い範囲で暴風域に入っていく可能性があります。周辺の湿った空気の流れ込みが続くので、長期間、大雨となる恐れがあります。

台風6号の特徴として中心付近の雨雲はあまり発達せず、中心から少し離れたところに発達した雨雲の輪っかがあるような状況です。そのため台風が上陸しなくても油断しないでください。
反時計回りの東風がぶつかっていくと、(九州の)山地の東側、特に宮崎県ではかなりの雨量となって大規模な災害に繋がるような大雨となる恐れがあります。
宮崎県・鹿児島県は72時間に降る雨の量が400ミリ以上の予想

小笠原キャスター:
今後3日間に予想される降水量ですが、注意する地域はどのあたりになりますでしょうか。
広瀬駿 気象予報士:
特に台風に近い宮崎県・鹿児島県はこの先72時間に降る雨の量が400ミリ以上の予想となっています。
しかしもうすでにこの24時間に500ミリくらい降っているところがありますので、それを足すと1000ミリくらいいってしまうかもしれません。
そのため土砂災害や河川氾濫など厳重な警戒が必要です。また四国や紀伊山地の南東斜面の地域でも、大雨に注意警戒をしてほしいです。