完成まで2年半、デッサン用の4B鉛筆に…
同じ小矢部市の「ZEエナジー」。もみ殻など様々なものから炭を作る「炭化装置」の製造メーカーです。
ZEエナジー 松下康平 社長:「私はこの炭の仕事をして30数年間になるんですけど、昔からいろんなものを炭にすることをやってきまして、ちょうど繊維の炭を粉にした時に、質感が非常に黒鉛っぽいなっていう感じがあったので、これは鉛筆の芯にできるんじゃないかなって…」

炭のエキスパート、松下社長のアイデアから鉛筆の開発がスタート。

しかし、化学繊維などが混じった裁断くずを炭として残すには、熱のあて方や温度などかなり繊細な技術が必要で、完成までにおよそ2年半かかりました。


鉛筆の芯に裁断くずの炭を20%使用し、濃さはデッサンなどにちょうどいい4Bに…。

7月、全国の優れた文具が選ばれる「日本文具大賞」で「サステナブル部門」優秀賞に輝き、一躍注目を集めています。
