デパートで見た消臭用の“炭”が…
ミヤモリ 宮森穂 専務:「たくさん出るんですね、本当に…。創業57年なのですけど、まあずっとこれ出てるので、もったいないなあ、ということで、何とかしたいっていうので、社員みんなが思ってましたね」

少しでも無駄が出ないように型紙の取り方を工夫しますが、布全体の2割が「裁断くず」になってしまうのです。

ミヤモリ 宮森穂 専務:「これをやっぱり毎日見てると悲しくなりますよね。僕ら着ている洋服はちゃんとね、人の役に立っているんだけど、裁断くずも役に立つ予定だったんですけど、捨てられるっていうのは何か二次利用、活用したいなっていう思いですね」


焼却や埋め立て処分される「裁断くず」は年間20トン。裁断くずの再利用は、ミヤモリの長年の課題でした。

ミヤモリ 宮森穂 専務:「実はこういうぬいぐるみを作ったんです。この中のぬいぐるみの綿が裁断くずなのですが、綿にするのは、ちょっと難しかったです。10個でやめましたけど…。こういうチャレンジもしてるっていうことですね」

社員とともに試行錯誤する中で、ふと、あるアイデアが…。
ミヤモリ 宮森穂 専務:「社員と一緒にデパート行った時に、ふと、消臭の炭があるじゃないですか。あれを見て彼が『裁断くずも“炭”にできるんじゃないの』って、そこから炭、面白いねって研究し始めて…」

炭にしぼって研究を始めたミヤモリに、運命の出会いが訪れます。
