心房細胞の中でもやっかいなパターン「かくれ心房細動」

加齢に伴って誰もが発症しうる「心房細動」。
渡邉医師は心房細胞の中でもやっかいなパターンがあると話します。


(宮崎大学医学部 渡邉 望 教授)
「脈が乱れているのに、まったく症状がない人が4割くらいいる。特にお年寄りだと気が付きにくいですし、そういうのを私たちは『かくれ心房細動』と呼んでいて…」

「モニター心電図」を集団検診の会場に導入する「宮崎モデル」に向けて

「脳卒中」につながる可能性があるこの「かくれ心房細動」を早期に発見するために渡邉医師たちキャラバン隊は、新たな取り組みを提案しています。

(宮崎大学医学部 渡邉 望 教授)
「実は不整脈だけだったら、『モニター心電図』というものを使えば簡単に(脈拍を)測ることができる」

血圧を図りながら心電図を確認することができる「モニター心電図」。
「心房細動」を簡単にチェックすることができる機器です。

キャラバン隊は、これを全国に先駆けて集団検診の会場に導入するという「宮崎モデル」の構築に向けて宮崎市や健診事業者と協議しています。


(宮崎大学医学部 渡邉 望 教授)
「患者さんご本人ももちろんですけど、それを担う介護を担うご家族も本当に大変ですので、自分だけじゃなくて、愛する周囲の方のためにも元気なうちに健診を受けて脈拍チェックしてほしいなとすごく願っています」


キャラバン隊が目指すのは、宮崎県の健康寿命日本一。
その中核となる「かくれ心房細動ゼロ作戦」が始まっています。