■アーチェリー 第52回世界選手権大会(日本時間5日、ドイツ・ベルリン)
日本代表はリカーブ男子団体の3位決定戦で、イタリアと対戦しセットポイント6ー2で勝利。14年ぶりの銅メダルを獲得した。今大会、団体戦で3位以内に与えられるパリ五輪出場権を獲得した。全日本アーチェリー連盟の取り決めにより、3人が五輪代表に内定した。
勝てば来年のパリ五輪出場が決まる大一番で日本は五輪5大会連続出場のベテラン古川高晴(38、近畿大学職員)、18歳の斉藤史弥(日本体育大)、中西絢哉(23、シーアール物流)の布陣で挑んだ。
70m先の的に1人2射ずつ放ち、6射の合計点で競う。
ベテランの古川が先陣を切って登場、斉藤、中西の順番で第1セットを54‐52で先取すると、第2セットも奪いセットポイント4‐0とリード。
しかし、第3セット・第4セットを連続で奪われ4-4、勝負の行方は1人1射ずつの合計点で争うシュートオフ(延長戦)に。
まずはトルコの1番手が9点をマーク、日本の1番手の古川が9点と同点。トルコの2番手が満点(10点)をマークしたのに対し日本は2番手の斉藤が9点で18‐19と1点のリードを許す。そして3番手のトルコが10点、日本の3番手、中西が10点をマークしたが28‐29でセットポイントを4‐5。逆転負けで3位決定戦にまわった。
3位決定戦でも日本は古川、斉藤、中西の順番で挑んだ。第1セットを奪い、先手を取ると、第2セットは追い込まれながらも中西が10点をマークし逆転。セットポイント4‐0とリード。
しかし、第3セットを奪われ4‐2と嫌な雰囲気になるが日本はここで最年少の斉藤が10点、続く中西も10点をマーク。さらに古川の2射目も10点と勢いに乗り日本がセットポイント6‐2で勝利。日本は2009年の韓国大会以来、14年ぶりの銅メダルを獲得した。
古川は夏季五輪で最多タイとなる6大会目の五輪出場、斉藤、中西は初出場となる。
3人は9月開幕の中国・杭州アジア大会に出場予定。