飼育することや無償譲渡は禁止されていない…
記者:「県内有数のとんぼ池にもアメリカザリガニの影響が出ています」
氷見市の山あいにある乱橋池。65種類にのぼる貴重なトンボを観察できることから「とんぼ池」の愛称で親しまれています。
幼いころから、この池で数多くのトンボを採集してきたトンボ愛好家、垣地健太さんはアメリカザリガニの影響で池の環境が変化してきたといいます。

トンボ愛好家 垣地健太さん:「水面を好むようなトンボは減ってきている状態です」「(アメザリが)トンボのヤゴ・幼虫を食べてしまう。水草を切っちゃったりして。池全体を荒廃させちゃうような原因になっています」

トンボの貴重な住みかを守ろうと、地元の人を中心にアメリカザリガニの駆除が行われていますが、その繁殖力に駆除が追いついていないのが現状といいます。


アメリカザリガニによる生態系への悪影響を食い止めようと、環境省はことし6月アメリカザリガニを「条件付特定外来生物」に指定。

アメリカザリガニを川や池へ放流することや販売することは禁止となりました。違反した場合は最大で3年以下の懲役、または300万円以下の罰金が科されます。

原則として、飼育を禁止する「特定外来生物」とは異なりアメリカザリガニは「条件付特定外来生物」。捕まえて飼育することや無償での譲渡などは禁止されていません。
