生態系に大きな影響を及ぼすとされる…

そんなアメリカザリガニですが、ことし6月新たな規制がもうけられ、野外に放すことや販売が禁止となりました。一体なぜ…?

アメリカザリガニが日本にやってきたのはいまからおよそ100年前。ウシガエルのエサとして神奈川県に持ち込まれたのが最初とされています。

富山県内でも70年ほど前から見られるようになり、学校の教材として利用されたほか、縁日やデパートでも売買されてきました。

ペットとしての人気も高かった一方、飼育放棄によって生きたまま野外に捨てられるケースも多く、その生息域を拡大してきました。

魚津水族館 不破光大学芸員:「ここ水面見えているじゃないですか。アメリカザリガニがいなかったら、ヒシとかアサダとか葉を上げる植物がもっと増えると思うんですけど。もう全くないですよね。なんでも食べます。切りますよ。バスバス…」

アメリカザリガニは水を浄化する水草をはさみで切るほか、雑食性でヤゴやゲンゴロウなどの水生昆虫や小魚を食べ国内の生態系に大きな影響を及ぼしているとされています。

さらに、繁殖力がすさまじく、全国各地に広がったアメリカザリガニをいまから駆除するのは非常に困難な状況です。