山開きから1か月。夏休みに入り、大賑わいの富士山ですが、マナー違反の登山者が増えています。経験談を踏まえながら、富士登山について考えます。

富士山”弾丸登山”やめませんか マナー違反も…「ごみ増えた」

上村彩子キャスター:
夏休みにも入って大にぎわいの富士山ですが、現状に怒りを感じている方もいました。これから富士山の登山を考えている方も参考にしてみてください。

富士登山に関してSNSで話題になっているのが7月16日の投稿です。
「そろそろこういうのやめませんか」というメッセージとともに添えられているのは、野宿する弾丸登山者の写真です。よく見てみると、登山靴ではなくスニーカーを履いています。洋服はスウェットだったり薄手のジャージだったり、そして寒いのか皆さん丸まって休んでいる様子もありますが、このときの気温5度~6度ほどだったということです。

投稿したのは、富士登山や救助活動のサポートをしている「富士宮口ガイド組合」です。ガイド組合の水本俊輔組合長は「弾丸登山への怒りを通り越した“呆れ”と“心配”で投稿しました」ということです。

どれほど危険なのかということですが、水本さんは“富士山野宿”は命を落としかねないと言っています。軽装で登ると天候の変化に対応することができません。低体温症になる可能性があり、最悪の場合、凍死の可能性もあります。

そして、屋外で座り込んだり寝たりするという行為は落石を避けられず、けがをしてしまう可能性があります。中には、寝袋で登山道で寝てしまう方もいるということです。