7月下旬、有料サイトの未納料金を要求する手口などで長崎市に住む男女3人が相次いで現金をだまし取られる事件が発生し、警察はニセ電話詐欺として捜査しています。

被害にあったのはいずれも長崎市に住む40代から70代の男女3人です。

警察によりますと、このうち40代の女性は7月25日、副業斡旋会社を名乗る人物から携帯電話に届いた「1万円払ってウェブサイトに登録されたお店の評価を付けると、アルバイト代金として千円くらいがもらえる」というメールを信じ、相手から指定された口座に9回にわたって合わせて44万円を振り込み、だまし取られたということです。

また、70代の男性は7月27日、NTTドコモ職員のノダと名乗る男から電話で「携帯電話がウイルスに感染し、40万円分の商品を購入していることになっている」などと言われ、「手数料を差し引いた95%は返金される」と言われたのを信じ、10万円分の電子マネー利用権と現金40万円をだまし取られたということです。

さらに7月29日には、50代の女性がNTTファイナンスのササキと名乗る男から電話で「サイトに登録があり利用料金が未納になっていて違約金が発生している」「手数料を差し引いた95%は返金される」などと言われ、これを信じた女性は相手の指示に従い、電子マネー80万円分の利用権をだまし取られたということです。

警察は、いずれもニセ電話詐欺事件として捜査するとともに、心当たりのないメールや電話には対応せず、電話で金の話をされたら家族や警察に相談するよう呼びかけています。