立山町の常願寺川で崩落した護岸擁壁の復旧作業がおこなわれています。さらなる崩落を招けば農業用水への影響が懸念されることから急ピッチで作業が進められています。

富山県立山町横江野開にある常願寺川右岸の護岸擁壁は7月6日、長さ45メートルにわたって崩れ落ちているのが確認されました。

この影響で、擁壁の下にあった土砂も崩れ、雨が降るとさらに崩落する危険性が高まっているとして、国交省富山河川国道事務所などは先週からのり面に盛り土を積み、もろくなった斜面を補強する応急作業を行っています。

富山河川国道事務所 田澤信行副所長:「私の知る限りではここまで大規模な復旧はないかな」

また、崩落した斜面の裏には…。

細橋雄太記者:「崩落した斜面の裏には農業用水のおおもととなる大きな用水が流れています」

崩落した斜面の裏には富山市、立山町、舟橋村で農業用水として使われる幹線水路が流れていて、さらに斜面の崩落が進み水路にまで達した場合、常願寺川周辺の農地に水の供給ができなくなる危険性があるといいます。

河川国道事務所のほか依頼を受けた県内の4つの施工業者が協力して復旧作業を進めていて、今後、盛り土の上にコンクリートブロックや大型の土のうを積むなどして、さらなる補強を進める方針です。

富山河川国道事務所 田澤信行副所長:「ようやく半分くらい復旧が完了したかな、現場では何とかお盆前までには完了できるべく一日も早く完成できるように頑張っている」