産業用プラントの工事現場で、とびや土工工事を請け負う富山県入善町の株式会社「司」が31日、破産手続きに入っていることがわかりました。負債総額は約1億2000万円に上るとみられています。

帝国データバンクによりますと、富山県入善町の株式会社「司」は、2001年5月設立。産業プラント工事業者の専属下請けとして、新潟県上越地方のセメント工場などで、とび・土工工事を年間70~100件程度手がけています。このうち2020年4月には、売上高約1億1200万円を計上していました。

ところが、2022年にはセメント工場を運営していた大手化学品メーカーが、セメント製造からの撤退を発表、2022年4月期の売上高は8400万円まで急激に減少していました。

メーカーがセメント事業からの撤退を決定して以降はプラントの設備投資が縮小し、工事件数が伸びず採算は悪化、今回の破産手続きに至ったとみられています。

負債総額は約1億2000万円とみられますが流動的です。