富山商業は9年ぶり、富山北部は54年ぶりの夏の甲子園をかけたことしの富山大会決勝を振り返ります。
試合は初回の裏から動きます。富山商業の先頭打者の足谷選手が2塁へ盗塁、チャンスを作ると…。
4番・福田選手が左中間への大きな当たり。タイムリーツーベースで先制します。その後、2点を追いかける展開になった富山北部は3回表。
2アウトから負けじと得点圏にランナーを出すと、3番・瀧脇選手がライト前へのツーベースでひとり帰します。
さらに続く4番・齊藤選手が1・2塁間を抜けるライト前へのタイムリーで試合を振出しに戻します。
富山北部応援団:「最高でした。ホームラン打ってほしいです」
富山北部のOB:「これから逆転してくれると信じています」
去年北部高校と統合した水橋高校野球部のOBの姿も。
水橋高校のOB:「合併はしましたけど北部高校のOBとして参加させてもらっていますので一緒に応援頑張りたいと思いますので選手の皆さん頑張ってください」
しかし4回裏、富山商業の攻撃。1アウト2・3塁のチャンスを作ると9番・白木選手。
ショートの頭上を超えるレフト前へのあたりで勝ち越します。
なおも、2・3塁から2番・竹田選手がライト前へのタイムリーでランナー2人を帰しこの回3点を追加、一歩リードします。
富山商業4点リードで迎えた8回表、富山北部の攻撃。ノーアウト満塁でHRがでれば同点の場面。
初回から力投を続けてきた富山商業のエース・上田投手の投球数は150球を超えるも…最少失点で切り抜けます。
そして迎えた最終回最後のバッターをピッチャーゴロに打ち取り、173球の完投。
富山商業が春の王者の意地をみせ富山北部に7対3で下し、9年ぶり17回目の夏の甲子園出場を決めました。
富山商業応援団:「9年ぶりということなのでそこがうれしいです」
「あの校歌を甲子園でぜひ熱唱してほしいですね」
富山商業主将 上田海翔投手:「スタンドであったりベンチのみんなが周りが声をかけてくれて、大きい声援を送ってくれたので、本当に後押しされて自分の持っている以上の力を応援で出させてくれました」
見事甲子園への切符をつかみ取った富山商業ナイン。熱戦から一夜明けた30日はリラックスした雰囲気の中、早速夢の舞台へ向け準備を始めていました。
試合に出場したメンバーはストレッチや 体幹トレーニング。
目前に迫る甲子園に備えて入念に体の疲れをほぐしていました。
前崎秀和監督:「いつも通りの野球はやってくれると思うので、いつも通りの野球が出せるような準備を、スタッフ含めてチームで取り組んでいきたいと思います」
上田海翔主将:「本当に自分たちが優勝したんだっていう、あまり実感がわかないでいます。目標であるベスト4に行けるように全員野球で頑張りたいです」