7月12日からの記録的豪雨で、土砂崩れが発生し、市議会議員の男性が亡くなった富山県南砺市の現場では31日、災害復旧の専門家が現地調査を行いました。

現地調査に訪れたのは、南砺市の要請を受け、全国防災協会から派遣された災害復旧の専門家2人です。

31日は県や市の職員とともに、南砺市砂子谷(すなごだに)で発生した土砂崩れの現場を訪れ、崩れた斜面や地質の状況を確認しました。

南砺市砂子谷では、7月12日からの記録的な豪雨で、土砂崩れが発生。避難を呼びかけていたとみられる市議会議員の男性が、土砂崩れに巻き込まれ亡くなりました。

専門家:「土砂に押されて前ひっくり返ったのか」

現地調査した専門家は、今回の南砺市で発生した土砂崩れについて。

全国防災協会 中村信悟さん:「滑ってる状況からみると地滑り的なすべり形状ではある。なので地滑り的な崩落と思ってます」

全国防災協会 中谷正勝さん:「(斜面の)風化がすごい発達していて亀裂が多い。岩をさわるとぼろぼろとれるので多分大雨が亀裂沿いに入って耐えきれなくなって割れた時に崩壊したんだろうなと」

県と市は今回の現地調査や専門家の見解を踏まえ、地盤の状況を調べるボーリング調査などを行い、復旧工事の進め方を検討していくとしています。