日銀が金融政策を修正したことを受け、長期金利はおよそ9年ぶりの高水準となりました。

きょうの債券市場で、長期金利の代表的指標である10年物国債の利回りは、これまで日銀が上限としてきた「0.5%程度」を超え、一時0.605%をつけ、およそ9年ぶりの高水準となりました。

先週、日銀が金利操作の柔軟化を決め、これまで0.5%程度としてきた長期金利の変動幅を市場の動向に応じて1%まで“上限超え”を認めたため、日本国債を売る動きが広がり、金利が上昇しました。

市場関係者は「市場は日銀がどこまでの上限突破を容認するか試している」と話し、今後さらに金利が上がるとの見方を示しています。

住宅ローンの固定金利は長期金利を基準とするため、将来的に住宅ローンの固定金利が上がる可能性があります。