梶本院長が勧めるのは・・・
B:横向き

梶本院長:
仰向けで寝ていると、敷き布団と背中が密着して熱がこもってしまうので横向きで寝るのが好ましい。

熱がこもると「脳が休めない」

熱がこもると快眠できないのには、理由があります。

▼熱がこもることで脳と体の温度が上昇
▼体温を下げるため、脳が「汗をかけ」と指令を出す
▼脳が休めずに、睡眠の質が下がってしまう

東京疲労・睡眠クリニック 梶本修身院長:
人によってはもちろん仰向けの方が寝やすいなどありますので、室内環境が快適であれば仰向けが必ずしも悪いわけじゃないんですが、やはり「いびきのある方」や「寝汗をかきやすい方」、「自律神経が疲れている方」は横向きの方が体温コントロールもしやすい。
夏はどうしても湿気が多いので、水分を蒸発させるということも大切です。そういった点では横向きの方が空間ができます。

体に熱をためない方法としては、「冷感敷きパッド」や「抱き枕」が有効です。

梶本院長:
抱き枕を抱えて横向きで寝る姿勢を「シムス体位」といいます。妊婦さんなどに特におすすめの体位なんですけど、一番体が安定して、かつ循環や呼吸がしやすい体位です。

コメンテーター 眞鍋かをり:
うちは娘が隣に寝ているので、結構こういう(抱き枕を抱えているような)形になるんですけど、どうですか?

梶本院長:
体温が高いもの同士はどうしても熱を感じてしまうので、あまりよろしくない。
旦那さんと2人で寝るという方もいらっしゃいますけど、一緒の布団で寝ると大抵の場合睡眠の質が落ちます。
一緒に寝た翌日に検査すると、少なくとも旦那さんにおいてはパフォーマンスが落ちるという実験データがあります。
ベッドは別々の方が絶対良いですし、温度の感じ方も違うので、理想的には別々の部屋がいい。医学的にはそれが一番正しいです。

安定した睡眠には「深部体温を下げる」

安定した睡眠のカギとなるのが「深部体温」。
深部体温とは、脳や臓器など体の内部の温度のことです。

深部体温が下がっていくときに、眠気は上がっていきます。
就寝中は深部体温を下げて臓器や筋肉、脳を休ませることが、質の高い睡眠につながります。

恵俊彰:
でも、胃とか腸とか脳の温度を下げるって、どうすればいいの?