西日本豪雨から5年を迎えたことにあわせ、防災について改めて考えてもらおうというシンポジウムが岡山市北区で開かれました。

シンポジウムは岡山県と山陽新聞社が開いたもので、静岡大学防災総合センターの牛山素行教授が基調講演を行いました。

牛山教授は過去20年間に全国で発生した風水害を分析。


川の増水などで亡くなった人の約半分は、自ら水に近づいていたと指摘し、流れる水には近づかないことが重要と話しました。

その上でハザードマップを危険なエリアを知る目安として積極的に活用してほしいと訴えました。

(静岡大学 防災総合センター 牛山素行教授)「基本的には洪水や土砂災害は起こりうるところで発生するのがほとんどです。最後は私たち一人一人が自分自身で考えて、自分自身の価値観に従って(防災行動を)決めていくしかない」

また、最近の風水害ではほぼ毎年、他人を助けようとした人が亡くなっているとして、まずは自分の命を最優先に行動してほしいと伝えました。