夏の高校野球富山大会は27日、準決勝2試合が行われました。富山商業が7年ぶりに決勝進出、富山北部が54年ぶりに決勝まで勝ち進みました。

準決勝第一試合は、富山商業と高岡第一の強豪同士の一戦となりました。

試合が動いたのは2回。富山商業は、フォアボールやパスボールなどでランナーを3塁まで進めると、9番白木選手の打球は、きわどい判定となりました。

これがセーフとなり、富山商業が1点を先制します。

1点を追う高岡第一はすぐさま3回に、水巻選手の右中間をやぶるタイムリーツーベースで試合を振り出しに戻します。勝敗をわけたのは5回でした。

富山商業はランナーを2人置き、3番堀山選手が見事なレフトへの流し打ちで、ランナー2人が生還。勝ち越しに成功します。

これで流れをつかんだ富山商業は、その後も、着実に追加点をあげ8対1の8回コールドで勝ち、7年ぶりに決勝進出です。

決勝打を放った富山商業の堀山時和選手:「(決勝戦は)とにかく勝つことを一番に考えて、自分のできることを最大限やりたいと思います」

第2試合の高朋と富山北部の対戦は、激しい点の取り合いとなりました。

3対4と1点を追う高朋は4回。1アウト2.3塁のチャンスで2番の磯淵選手がセンターへのタイムリーヒットで、4対4の同点に追いつきます。

その後、1点ずつ追加し、5対5で迎えた7回。

富山北部は2アウトで、ランナーを3塁に進めると、高朋の三木投手がワイルドピッチ。富山北部が再び勝ち越しに成功します。

さらに満塁のチャンスで3番、瀧脇選手のタイムリーなどで、この回一挙3点を奪い8対5と突き放します。9回、高朋は、2アウト1、2塁のチャンスを作ります。

しかし、富山北部の遠藤投手を打ち崩すことができません。結局、富山北部が8対5で勝ち、54年ぶりの決勝進出を決めました。

富山北部・清水快真主将:「本当にほっとしました。全員野球で勝ち切れてよかったです。(決勝では)勝てば甲子園とか考えずに楽しんで戦いたい」

決勝戦は今月29日、富山市民球場で午後1時プレーボールです。