海岸に漂着するごみは、貴重な資源にもなることを知ってもらおうと”海洋プラスチックごみ”でできた商品を紹介する展示会が先月、長崎県五島市で開かれました。

NPO法人 木野環境 丸谷 耕一 代表:
「五島の海ゴミを製品化したものです。これで5~30パーセントくらいの海ゴミが原料になっています」

漂着したプラスチックごみで作った“建築素材”

漁網を再生した“ペンケース”

先月開催された「海ゴミアップサイクル展」
アップサイクルとは捨てられるものを使って、再び価値のあるものに生まれ変わらせる取り組みです。

会場となった五島市の鎧瀬ビジターセンターには、海洋漂着ごみを再利用してできた商品12点が展示されました。

来場者:
「五島の海もきれいになるので、いいことだと思いますね。リサイクルできるとですね。

来場者:
「ごみが素敵な商品に変わっていたので、すごくびっくりしました」

五島市によりますと、去年1年間に国内外から五島市に漂着した海洋ごみの量は288トン。年々深刻化しています。
しかし、これを資源として見ることで可能性は広がります。

NPO法人 木野環境 丸谷 耕一 代表:
「海ゴミは資源化できないと思ってたんですけど、ちゃんと分けるとか、破砕をするとか、洗浄するとかすると、十分プラスチック資源に戻るということがわかってきています。

今、廃プラスチックは取り合いになってきているんですけど、これは資源化できるぞ、と思っています」

ゴミ回収の手間や、資源化の工程でかかる経費など、まだ課題はありますが、可能性を知ることで始められる、海ゴミの環境対策です。